2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

SURF & SNOW / 松任谷由実

前作の最も暗いアルバムから一転して最も明るいアルバム。「COBALT HOUR」や「流線形 '80」にあったリゾートミュージック路線を思いっきり推し進めており、当時はそこまで売れたわけでもないようだが、後に映画等に楽曲が使用されたことで知名度を上げ、特に…

時のないホテル / 松任谷由実

ユーミンの数あるアルバムの中でダントツに暗いアルバム。1曲1曲、様々な境遇に置かれている主人公をきっちり最初から最後まで描写しており、まるで短編映画集でも見ている気分になる。特に表題曲や「Miss Lonely」「コンパートメント」あたりの要所要所の曲…

悲しいほどお天気 / 松任谷由実

またまた路線が変わったが、落ち着いたバンドサウンドとポップなメロ、そして私小説的な歌詞が中心という荒井時代を彷彿とさせる雰囲気で、コアなファンの間では人気の高い作品らしい。確かにここ数作のめまぐるしい作風の変化を踏まえて聴くと荒井時代に回…

OLIVE / 松任谷由実

前作の流れで聴くとまた雰囲気が全然違って衝撃を受けるアルバム。松任谷名義になってから第二次ブームを迎えるあたり(1981年くらいまで)は1作ごとに作風がガラリと変わり、当時の試行錯誤が伺える。 今作は比較的歌謡曲色が強いのが特徴で、「未来は霧の中…

流線形 '80 / 松任谷由実

前作の流れで聴くとポップな曲大連発で面食らう1作。とはいえこれは「紅雀」の次に聴いているからで、例えばこれが「COBALT HOUR」や「14番目の月」の次の作品と言われたら納得、といった感じのクオリティの高いポップスアルバム。冬のリゾートを歌った明る…

紅雀 / 松任谷由実

改姓後初のアルバム。前2作で推し進めていたポップ路線をばっさりと捨て去って、特に前半にラテン風や南米風のワールドミュージックの匂いが漂う曲が多め。しかしワールドミュージックといっても派手なものはほぼなく、全曲ミディアム~バラード系の淡々とし…